厚木基地の海上自衛隊&米海軍の航空機と騒音対策


ここ数日、空がブンブンと騒がしい湘南エリア。
藤沢で育った方なら物心ついた頃から慣れっこでしょうが、やっぱりうるさいものはうるさい。。。
改めて、うるさい原因について、調べてみました。

厚木航空基地からの航空機騒音US-1

音はそれほどでもないプロペラ機「海上自衛隊 US-1」。

轟音が響く空を見上げれば一目瞭然ですが、うるさい源は航空機。
大和市と綾瀬市にまたがる厚木基地(厚木海軍飛行場、厚木航空基地とも)を基点に、発着しています。

厚木航空基地からの航空機騒音

国を守っているんだから仕方ないか、と言いたいところですが、実は海上自衛隊と米海軍との共用使用。
特に、たびたび横須賀に寄港する航空母艦「ジョージワシントン」の本拠地とされているため、同空母停泊時は、訓練飛行や演習の回数も多いです。
ちなみに現在は、昨年(2012年)11月20日から停まりっぱなし。。。
空母の寄港情報はこちら↓
空母の寄港情報|横須賀市
多いときでは、10分も経たない間隔で通過していく戦闘機。
その頻度や騒音について、藤沢市が測定しています。
藤沢市航空機騒音測定結果|ふじさわエコ日和

厚木航空基地からの航空機騒音 厚木航空基地からの航空機騒音

今日(2013年4月22日)は測定回数30〜50回程度。そりゃ気になるわけです。。。
あるサイトによると、90デシベルというのは、「犬の鳴き声(正面5m)・騒々しい工場の中・カラオケ(店内客席中央) 」と同等とのこと。そりゃうるさいわけです。。。

厚木航空基地からの航空機騒音P-3C Orion 厚木航空基地からの航空機騒音P-3C Orion

頻繁に行き来する「海上自衛隊 P-3C Orion」。速度が遅いので音が通り過ぎるまで長い。。。
特にうるさいのが、下の写真の「米海軍 F/A-18(通称ホーネット) 」。騒音レベルではない爆音をまといながらぶっ飛んでいきます。今日はタッチ・アンド・ゴーの訓練か、夕方18時頃に数分置きに旋回。しかも2機でのランデブーまで。本当にうるさい。。。

厚木航空基地からの航空機騒音F/A-18 厚木航空基地からの航空機騒音F/A-18

「米海軍 F/A-18 」
騒音があまりに気になる場合は、住宅防音工事の助成を申請できる場合もあります。
しかし、対象区域や建築時期など、複雑な基準があるので、詳しくは下記サイトを参考の上、「南関東防衛局」まで問い合わせを。ちなみに、私の自宅はとってもうるさいのに適用外です。。。
飛行機周辺の住宅防音工事|南関東防衛局
その他、騒音関連情報はコチラも↓
航空機騒音対策|藤沢市
最後に、藤沢市による航空騒音についての見解を紹介します。

航空騒音に関するQ&A|藤沢市

■最近、騒音がひどい。いつまで飛ぶのか?
激しい騒音の飛行機は、横須賀基地を母港としている米空母の艦載機だと思われます。米空母ジョージ・ワシントンが横須賀基地に入港している間は、空母艦載機が厚木基地に飛来し、厚木基地を拠点として洋上などへ訓練のため飛行するため騒音被害が発生します。空母が出港すると艦載機も飛び立っていくため、静かになります。空母の出入港の計画については、米軍から情報提供されることがありません。
■どうして藤沢市の上空を飛行するのか?


藤沢市の北、大和市と綾瀬市にまたがって厚木基地があり、滑走路が南北に配置されています。飛行機は、風に向かって離陸します。基本的には北風の時は北側へ、南風の時は南側へ向かって離陸します。そのため、南側へ離陸する時と、南側から進入し、厚木基地へ着陸する時に藤沢市上空を飛行することになります。
■飛行機は何時まで飛ぶのか?
日米両政府の取り決めで、22時から翌朝6時までは、緊急の場合を除き、飛行は原則禁止となっています。また、日曜日についても「訓練飛行は必要最小限に止める」。としています。しかし、この取り決めは昭和38年9月に日米合同委員会で合意(厚木飛行場周辺の航空機の軽減措置)されたもので、その当時と比べて周辺人口も増加し、航空機の機種が変わり、騒音被害が拡大していることから県及び基地関係市では、飛行時間帯の縮小などを国へ求めています。具体的には、12時から13時、並びに18時から翌朝8時までの飛行活動等の禁止や土・日曜・祝日などの飛行活動等の禁止などについて国に求めています。
■以前と比べて騒音がひどくなった。何も改善されていないではないか? 


航空機の機種の変更などにより、航空機騒音に対する苦情については市内全域から寄せられており、市では航空騒音による被害が大変深刻な問題と認識しています。市では県及び基地周辺市で構成する「厚木基地騒音対策協議会」や「神奈川県基地関係県市連絡協議会」などで米軍及び国の関係機関に対して、航空機騒音の軽減・解消を求めています。これまでの成果として、NLP(夜間連続離着陸訓練)の約90%が硫黄島へ移転されたことや基地開放日のデモンストレーションフライトが廃止されたことがあげられます。また、平成18年5月1日には在日米軍再編協議において、米空母艦載機59機が2014年までに岩国基地へ移駐することが合意され、厚木基地における航空機騒音の軽減の方向性が示されました。今後も引き続き、航空機騒音の抜本的な解決に向けて、県及び基地周辺市とともにねばり強く米軍及び国へ働きかけていきます。
■NLPとは?


夜間連続離着陸訓練(Night Landing Practice)といいます。空母の出港が近づくと行われる訓練で、空母への着艦のため、滑走路を空母の甲板に見立てて行う離着陸訓練(タッチ・アンド・ゴー)です。空母の甲板は300mほどしかないため、空母への着艦は陸上の着陸とは違い、かなり困難な着陸で高度なテクニックが必要となります。特に夜間の空母への着艦は危険なため、夜間にこの訓練を繰り返し行い、体に徹底的に着艦の感覚を覚えさせるために行われるものです。空母の出港間際には、必ず実施される訓練です。


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