江ノ電のラッキー車両「木床+バス窓の300形」


藤沢〜鎌倉間を、トコトコと34分かけてつなぐ江ノ電。
ときに道路のど真ん中を通り、海を眺め潮風を切り、民家すれすれを抜ける単線は、地元民の足として、そして観光電車として、広く愛されています。
編成は、2両または4両。
イベントや広告関連のラッピング車両が頻繁に登場して楽しませてくれますが、中でも注目は、往年のファンからも愛される「300形」。

鎌倉高校前の江ノ電300形

江ノ電の開業は、藤沢〜片瀬間で1902(明治35)年、全線開通が1910(明治43)年。
300形は、1956(昭和31)年に登場し、約10年間で、6編成12両がラインナップ。
しかし現役車両は、1960(昭和35)年にデビューした「305号&355号」コンビのみ。
305号が藤沢側、355号が鎌倉側に編成されていて、レトロで格調高い(?)木張りの床と、バス窓が特徴。

江ノ電300形の木張りの床 藤沢駅の江ノ電300形

バス窓とは、上下二段になっている車両側面の窓の形状のこと。
上段が四隅の丸い長方形、下段が引き上げ式の一枚窓になっています。
いかにもローカル電車というデザインにグッときますね。
江ノ島電鉄によると、各車両の運行は日によってランダムなものの、当日に問い合わせれば、ダイヤを教えられるとのこと。
現役最長老であり、1編成しかない300形「305号&355号」。
就役50年を超え、最近では車庫で整備される頻度も多くなっているのだとか。
見られたら、そして乗れたら、そりゃもうラッキー!!
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