片瀬「海の家音楽全面禁止」と鎌倉「海水浴場ネーミングライツ」


ゴールデンウイークを目前に、湘南・鎌倉エリアに観光ハイシーズンが到来。
例年、7月1日に海開きが行なわれ、海水浴客を中心としたピークを迎えます。
ところで2013年は、夏を目前に、2つのニュースが話題となっています。

由比ケ浜の海岸

■湘南「片瀬海岸西浜の海の家で音楽全面禁止」

海の家での音楽放送が全面禁止、片瀬西浜海水浴場で今夏|カナロコ

“湘南海岸を代表し、年間300万人超の来客数を誇る藤沢市の「片瀬西浜海水浴場」の海の家で今夏、音楽放送が全面的に禁止される。ここ数年、一部の店が大音量のダンスミュージックを流し、近隣からの苦情が相次いでいた。市や警察からの自粛要請も受けて、海水浴場組合が徹底した自主規制の方針を決めた。”

ここ数年の片瀬西浜は、確かに異常でした。
質の悪いスピーカーから大音量で流される音の割れた重低音をはじめ、昼間から酒に酔った水着の男女がトランス状態で絡み合う姿、ガラの悪い客引きなどなど、無法状態。家族連れなど、一般的な海水浴客は近寄りがたい状態。
同記事にも、惨状が紹介されています。。。
「店内や周囲では水着姿の男女が身をよじるように踊る。日没にかけてボルテージは高まり、午後8時の閉店まで若者たちがはしゃぎ続ける。」
「約20年前から海沿いに住む自営業男性(64)は『最近は特に信じられない状況。しかも真っ昼間から水着姿の男女が酒に酔って、ふらふらと住宅街にまで迷い込んでくる』と眉をひそめる」
騒音やけんか、違法駐車などで寄せられる110番通報は、ひと夏で数百件にのぼるよう。
レジャー施設や公共スペースへの「行政からの規制」というのはあまり好ましく思いませんが、この件についてなら大賛成。今夏は江の島海水浴場協同組合による「自主規制」で改善を目指すようですが、抑止できないようであれば、条例等での規制も止むを得ないと感じます。
家族連れでも楽しめる「以前の片瀬西浜海水浴場」を取り戻すことが、今後の湘南の発展につながることは間違いありません。
■鎌倉「由比ケ浜・材木座・腰越の海水浴場のネーミングライツスポンサー募集」

海水浴場のネーミングライツ、スポンサーを募集|カナロコ

“毎年夏に計100万人前後の客足を誇る鎌倉市内の海水浴場について、市はネーミングライツ(命名権)のスポンサーを募集している。全国的に知られるブランド力を生かして、財源確保やさらなるシティーセールスにも役立てたい考えだ。
鎌倉市が市有施設の命名権を導入するのは初めて。対象は由比ガ浜、材木座、腰越の3カ所。各地名に企業や商品などの名前を加えた愛称にして、海水浴シーズンを中心に市広報や案内板でPRする。海開き式などのイベントも主催できる。”

賛否両論が巻き起こる「ネーミングライツ(命名権)」について。
野球場やイベント会場などについては、なんとなく慣れてきましたが、まさか海水浴場で募集するとは。。。
地元民の一人として、海水浴場に企業名やブランド名が冠されるのに違和感を覚えるのはもちろん、スポンサーにどれくらいのメリットがあるのかが微妙ですね。。。
例えば当サイトがスポンサーとなったとして、海水浴客にどこまで周知できるのか。夏に注目される花火大会紹介の雑誌やサイトでは「由比ケ浜“湘南・鎌倉ぶらぶらネット”海水浴場」と紹介してもらえるのか。水難事故などがあった場合、ニュースで「由比ケ浜“湘南・鎌倉ぶらぶらネット”海水浴場で、男性が溺れました」と放送されるのか。。。
ちなみに、昨年の2012年、平塚市でも「湘南ひらつかビーチパーク」のネーミングライツ・スポンサーを年間500万円以上の条件で募集しましたが、協賛企業は現れませんでした。
鎌倉市の命名権パートナー募集は↓。
ネーミングライツ料は年額100万円以上。3年間以上の契約が原則のようです。
鎌倉市海水浴場ネーミングライツ・パートナーの募集について|鎌倉市
※追記
2013年5月15日、「鳩サブレー」の製造元「豊島屋(としまや)」が権利を獲得しました。
鳩サブレーの豊島屋が鎌倉海水浴場のネーミングライツ獲得


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