城門ラーメンキッチン@湘南ライフタウン:湘南レジェンド絶滅危惧ラーメン


バブル全盛期、湘南を席巻したご当地ラーメンがありました。
それは「城門ラーメン」。

藤沢大庭城門ラーメンkitchen(キッチン)ガーリック城門ラーメン

「城門ラーメンkitchen@大庭」ガーリック城門ラーメン(680円)

湘南ジモティを虜にしたのは、細かく刻んだショウガとザーサイがたっぷりと入った、あんかけ風スープ。
シャキシャキとした歯ごたえが心地よく、ひき肉と溶き卵の甘みが、ピリッとした風味をひきたてます。
ドロドロでアツアツなので、口の中をヤケドしないように食べるのが大変。。。
この城門ラーメン。
調べてみると、ルーツは1970年初頭に平塚で創業した「中国レストラン城門」。
総料理長を務めていた中野勉さんが、台湾で修行している際、城門ラーメンの基礎を考案したとの説が有力。
その後、1980〜1990年代のバブル期に、辻堂や片瀬海岸、さらには大和まで、ラーメン店に中華レストランなど、11の支店を展開しました。
しかしバブル崩壊と共に、なし崩し的に閉店が続き、トキ同様の絶滅危惧ラーメンに。
現在、幻の「城門ラーメン」が食べられるのは、下に紹介するの3店のみ。その詳細は。。。

【城門ラーメンkitchen@大庭|食べログ

■ルーツ
創始者中野さんの妹、仲間さん夫婦が経営する純粋血筋系。
■詳細
2002年までに中野さん経営の「城門ラーメン」はすべて閉店したものの、地元ファンの声援を受け、2009年に再生営業。
同年2月に、妹の仲間さん夫妻が「中華ダイナー城門」を茅ヶ崎駅南口にオープン。同年5月に、中野さんが自ら「元祖城門ラーメン 中野屋」を平塚駅北口にオープン。
「元祖城門ラーメン 中野屋」は一年ほどで閉店してしまったものの、「中華ダイナー城門」は2012年12月に「城門ラーメンkitchen」と改名し、大庭に移転。現在に至ります。

城門ラーメン洞洞神@辻堂|食べログ

■ルーツ
前身は、全盛期の城門ラーメンの調理人による「台湾ラーメン桂林」。
■詳細
もともとは「桂林」として茅ヶ崎駅北口にあり、2005〜2006年頃に、藤沢駅南口「藤沢南口郵便局」の向かい、「カラオケボックスマンボウ(のちにサザンクロス、現在はコインパーキング)」の敷地内に移転。深夜まで営業していました。
『横浜ウォーカー』など雑誌への露出も多く、この頃は「城門」の名を使わず「桂林ラーメン」。「元祖城門ラーメンの開発者が作る台湾ラーメン」として紹介されていました。
小柄ななおじさんが切り盛りし、のちに辻堂駅南口に移転。店名が「洞洞神(どうどうじん)」となり、看板やメニューにも「城門ラーメン」の表記が復活しました。移転当初はおじさんが調理していましたが、現在は当時から修行的に働いていた若い夫婦が営業。

ラーメンショップ城門@三浦海岸|食べログ

■ルーツ
チェーン展開した城門ラーメン系の中で、唯一継続して営業している店。スープや麺に改良を加えた独自路線を歩み、現在に至ります。
■詳細
京急久里浜駅東口から海岸方面へ国道134号沿い。レモンを搾る鉄板ギョウザなど、全盛期の城門ラーメンのメニューが残ります。麻婆豆腐や中華丼など、中華定食も豊富。

まとめるとどうやら、「城門ラーメン」をビジネス展開したオーナー筋の「城門ラーメンkitchen@大庭」と、支店の中からスピンアウトした「城門ラーメン洞洞神@辻堂」「ラーメンショップ城門@三浦海岸」と区別できそうですね。
先に写真で紹介したのは「城門ラーメンkitchen@大庭」のガーリック城門ラーメン(680円)。
ラーメンのバリエーションが豊富で、チャーハンやギョウザなどのサイドメニューも楽しめます。

城門ラーメンkitchen(キッチン)チャーハン 城門ラーメンkitchen(キッチン)メニュー

ハーフチャーハン(480円)

藤沢大庭城門ラーメンkitchen(キッチン)外観

個人的には、こちらはちょっと味があっさりし過ぎているかな、と。
藤沢にあったときから飲みの〆などでよく食べた「城門ラーメン洞洞神@辻堂」の方が慣れた味で好みかな。。。

城門ラーメンキッチン|食べログラーメン / 辻堂駅善行駅藤沢本町駅)]
■5つ星評価|3.2 ★★★☆☆
■スープ・麺|アツアツあんかけ風ラーメン・中ちぢれ麺
■おすすめ点|湘南ご当地「城門ラーメン」の本家筋。細かく刻んだショウガの味が壮快!
■アクセス等|湘南ライフタウン「イオン藤沢店」の向かい側。駐車場なし(近隣にスーパーが。。。)

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