相模湾を見渡す景勝地として、鎌倉きっての人気を誇る「稲村ヶ崎公園」。
園内には、1910年(明治43年)1月23日に起きた「七里ガ浜沖ボート遭難事故」を偲ぶ、寄り添う兄弟の像が建っています。

海へ向かい建つ「ボート遭難の碑」。

像の台座には、「ボート遭難の碑」建立への想いが刻まれています。

逗子開成中学校・高等学校で2013年に行なわれた事故追悼会のスピーチでは。
事故直後の追悼大法会で鎌倉女学校の生徒が発表した鎮魂詩『真白き富士の嶺』の歌詞も記されています。

兄が弟をかばい、弟が兄を慕う姿をモチーフに、家族や友人への友愛精神の象徴として建つ「ボート遭難の碑」。兄の視線の向こうには、江ノ島をはじめ、晴れた日には富士山を眺めることができます。

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