釣りやキャンプでは「ブユ(ブヨ)」「アブ」「ヌカカ」に注意。刺されたら45〜50度の熱湯が効く(自己責任で)!


釣りやキャンプなど、磯遊び&川遊びの際は、「ブユ(ブヨ)」「アブ」「ヌカカ」に注意。

蚊(カ)と同じで血を吸う、いわゆる“衛生害虫”で、噛まれるとひどい痒みに襲われ、水ぶくれなどの症状が数ヶ月続くこともあります。

湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意

ブユ(ブヨ)・アブ・ヌカカとは

「ブユ(ブヨ)」「アブ」「ヌカカ」はどれも“ハエ目”の昆虫で、見た目もハエにそっくり。

主な生息場所は、ブユ(関東ではブヨ、関西ではブトとも)は森林やキャンプ場などの渓流沿い、アブとヌカカは種類が多く、山・川・海・住宅地と、環境を選ばず分布。磯に生息するものは、磯ブヨ(イソブヨ)や磯ヌカカ(イソヌカカ)とも呼ばれます。

湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意 湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意
写真左/ブヨ 写真右/アブの仲間

湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意
ヌカカの仲間 ※写真はすべてWikipedia

ブユ(ブヨ)・アブ・ヌカカに刺されると。。。

「ブユ(ブヨ)」「アブ」「ヌカカ」の生態や活動時期は蚊とほぼ同じ。夏季(特に朝夕)に、メスが人や動物の血を吸うために活発に活動します。
やっかいなのは、蚊はストローのような口で「刺す」のに対し、ブユ等は口で皮膚を「噛みちぎる」こと。痛みを伴う場合もあり、唾液線から毒まで注入してくれます。。。

症状は、蚊に刺された程度で済む人もいれば、ひどい痒みや腫れを伴う痛みに悩まされる人、まれではあるものの呼吸困難など深刻なアレルギー反応を起こす人などさまざまです。

ちなみに自分は、まぁまぁのアレルギー反応をしてしまうタイプ。。。写真左が昨年の夏に刺された足のくるぶし内側。半年ほど痒みが続き、1年経った今も写真右のように跡が残っています。

湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意 湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意

そして今年も初夏に江ノ島で磯釣りをしていたときに左肘あたりを刺され、日を追うごとに症状が悪化。。。

湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意 湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意
左/1日目:なんか痒いな〜と思ったら小さな発疹が 右/2日目。プクッと湿疹に

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左/3日目:浸出液がパンパンで水ぶくれ状態 右/4日目。うみが出てきました。。。

ブユ(ブヨ)・アブ・ヌカカに刺されたら。。。

皮膚科など病院に行くのがいちばんという前提で、適切な応急処置とは。

【1】シャワーで熱湯をかける

ちょっと荒療治ですが効果てきめんです(自ら実証済み)。

入浴のついでなどに、温度45〜50度の、普通にはシャワーを浴びていられないくらい、10秒も当て続けると痛くてヒリヒリするくらいのお湯を、患部に10〜20秒に、我慢しながら当て続けます(もちろん火傷しないくらいで)。

最初はちょっと痛がゆいですが、それがスッと引いたあたりが治癒(?)ポイント。無理して一度ではなく、数回に分けてシャワーを照射してみましょう。お風呂上がりに、気づけばスッと痒みが引いているはずです。

そしてスゴいのが、再挑戦可能、痒みが残るようであれば、気づいてすぐでも翌日でも、何度でも挑戦してみてください。

繰り返しますが、ちょっと熱めのお湯が「最初はちょっと痛がゆいけどスッと引いたあたり」が治癒ポイントです。また、自己責任で火傷にはくれぐれもご注意を。

【2】薬で治す

ブユ(ブヨ)・アブ・ヌカカで湿疹が出る場合は、「キンカン」「ムヒ」などの痒み止めの効果は期待できません。下の写真の「リンデロン」など、「ステロイド外用薬」が効果的です。

これらは薬剤師常駐のドラッグストアで購入しできますが、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)なので、副作用の懸念も。。。

自分は、熱湯の荒療治を知らずに2〜3カ月ほど悩まされていた痒みを、1週間前後で解消することができました。しかも跡がほとんど残らない!

肌が弱い方は医師の処方を受けましょう。

湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意 湘南鎌倉でのアウトドアや磯遊びはブユ(ブヨ)・ヌカカ・アブに注意

【3】刺された直後にできること

症状を最小限に抑えるためには、刺されたときの応急処置も重要。
毒を口で吸い出す行為はNGとされているので、下の写真のような「ポイズンリムーバー」を用意しておけば、注射器で液体を吸い込む要領で、安全かつ効果的に毒を吸引することができます。1個1000~2000円程度。「ポイズンリムーバー」で検索を。

ポイズンリムーバー

ブユ(ブヨ)・アブ・ヌカカに刺されないために

刺されない(噛まれない)ための予防も必須。

■長袖&長ズボンなど肌を露出させない(Gパンなどなるべく厚手の生地がベスト)
■虫除けスプレーを携帯

虫除けスプレーは、一般的な蚊対策のものよりも、「ディート」という成分を含んだものが有効とされています。ただし刺激が強いので注意が必要。
医薬品管理センター|虫除け剤ディート

「ハッカ油」を「精製水」と「エタノール」で溶いた「ハッカ水」が有効との情報もありますが、いまいち根拠に欠ける気も。。。
ハッカ油手作り虫よけスプレーのレシピ|HNSMBLOG

改めて、磯遊び&川遊びの際は「ブユ(ブヨ)」「アブ」「ヌカカ」にご注意を。朝夕はなるべく肌の露出を少なくして過ごすことがいちばんです。


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