二の鳥居から鶴岡八幡宮へと狭くなる段葛の道幅


若宮大路の鎌倉駅付近から鶴岡八幡宮まで続く参道「段葛」。
知らないと意外に気づかない、でも知っているとちょっとおもしろい特徴が「幅が狭くなる」こと。

鎌倉のパワースポット段葛の路の幅

由比ガ浜から鶴岡八幡宮へと、真っすぐ約1800メートルに渡って続く「若宮大路」。その真ん中にある「二の鳥居」から鶴岡八幡宮入口の「三の鳥居」まで、約457メートルに渡り、一段高く盛り上がった参道が段葛。
下の写真は、鎌倉駅側、二の鳥居付近の道幅。中央で両手を広げても、脇を2〜3人が通過できほどのスペースがあります。

鎌倉のパワースポット段葛の路の幅

そして段葛の真ん中あたり。狭くなっているのがわかりますか?

鎌倉のパワースポット段葛の路の幅

さらに、鶴岡八幡宮側、一の鳥居付近の道幅。両手を広げると、完全なる“通せんぼ”ですね。。。

鎌倉のパワースポット段葛の路の幅

そう、段葛の道幅は、鶴岡八幡宮に近くなるにつれて、狭くなっています。
鎌倉時代にはすでに整備されていたという段葛。道幅の変化については、下記のような理由が推察されています。

段葛の幅が狭くなっていく理由

■権威の象徴
遠近法を利用したトリックで、二の鳥居側から眺める参拝者や家臣に、段葛を長く鶴岡八幡宮を遠く感じさせ、鶴岡八幡宮側から見下ろす将軍には、段葛を真っすぐに見てもらうため。

鎌倉のパワースポット段葛の路の幅 鎌倉のパワースポット段葛の路の幅

左がより遠近感が強調される二の鳥居側からの眺め。右は逆。左は鶴岡八幡宮側から。逆に道が真っすぐに見えます
■防衛上の理由
敵の侵入を想定した際、入口を広く、そして要所となる鶴岡八幡宮側を狭くすることで、敵兵を混乱させ、迎え討ちをしやすくするため。

由比ガ浜から海のパワーを鶴岡八幡宮へとつなぐパワースポットとしても知られる段葛。春には桜やツツジ、夏には葉桜が繁り風情があります。
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