由比ケ浜と鶴岡八幡宮をつなぐパワースポット若宮大路&段葛


由比ケ浜から鶴岡八幡宮まで、まっすぐに伸びた参道が「若宮大路(わかみやおおじ)」。
いちばん海側に“一の鳥居”、真ん中に“二の鳥居(中の鳥居)”、鶴岡八幡宮入り口に“三の鳥居”と、三つの鳥居が建てられていて、海のパワーを八幡宮へ届けるパワースポットとしても知られています。

鎌倉段葛の桜

段葛の入り口にある二の鳥居

若宮大路全体の長さ、つまり一の鳥居かから三の鳥居までは約1800メートル。二の鳥居から三の鳥居までは457メートル。
この457メートルは「段葛(だんかずら)」と呼ばれ、周囲より一段高くなっているのが特徴。

鎌倉段葛の桜が満開

鎌倉駅前からすぐの二の鳥居から鶴岡八幡宮の入り口の三の鳥居へと続く段葛
段葛は鎌倉時代にはすでに整備されていたとの記録が残っていて、山に囲まれた鶴岡八幡宮周辺は雨水が溜まりぬかるみやすく、参拝者を往来しやすくするため、との説が有力。しかし、実際に段葛を歩けるのは将軍や執権だけで、平民は下の道を通ったともいわれます。

鎌倉段葛の二の鳥居 鎌倉段葛の三の鳥居

左/段葛入り口の二の鳥居 右/鶴岡八幡宮入り口の三の鳥居
段葛は鎌倉随一の桜花スポット。両脇に植えられた桜がトンネルをつくります。

鎌倉段葛の桜が満開

そしてこの段葛は、二の鳥居から三の鳥居(鶴岡八幡宮)に向かって道幅が狭くなっていきます。
これは遠近法を利用したトリックで、二の鳥居から眺める参拝者や敵に段葛を長く鶴岡八幡宮を遠く感じさせ、逆に、鶴岡八幡宮側から見下ろす将軍には段葛を真っすぐに見てもらうため、といわれています。
ちなみに、段葛よりも由比ケ浜寄りに「下馬(げば)」という交差点がありますが、これは、神聖な場所に入るために馬を下りる場所、という意味です。
桜の季節が終わると、段葛ではツツジが見頃になります。葉桜が作る緑のトンネルも格別です。

鎌倉段葛のツツジ 鎌倉段葛のツツジ


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