淡いピンクがかわいらしく、お守りやアクセサリーに加工されることも多い「桜貝(さくらがい)」。
江ノ島を眺める湘南片瀬海岸でも見つけることができます。
穴場スポットは、鎌倉寄りの片瀬海岸東浜の真ん中あたり。腰越の小動岬(こゆるぎみさき)との中間。小さな貝殻が散らばっているあたりです。
波打ち際に目を凝らすと、うっすらとしたピンク色の貝が目につきます。写真中央よりやや左下に3枚ほど置いてみました(笑)。
大きさは0.5〜2センチほど。砂にまみれている場合が多いのでじっくり探しましょう。写真中央あたりに2枚あります(笑)。
季節や潮の干満などタイミングもあると思いますが、2014年7月上旬現在、30分ほどでこんなにたくさん集めることができました。桜貝は薄くてもろいので、ビンなど入れ物の用意が必須。
ザルに移して砂を落として乾かします。繰り返しますが、30分でこんなにたくさん!
2枚がつながったままの桜貝はチョウのようできれい。見つけたらラッキーです。
ピーチのマーブル模様や濃いピンクなど、大きさも色も一つ一つ違います。写真は洗って乾燥させただけですが、ツヤを出すには透明のマニキュアを塗るという裏技も。
ビンに入れると宝石のよう。お部屋に飾るにも最適です。
桜貝とは、ニッコウガイ科の仲間を中心とした桃色の貝の総称。日本各地に分布し、湘南・鎌倉でも波打ち際で一年を通して目にすることができます(特に春から夏にかけてがベスト)。
ただし、自然生物なので水質の悪化には敏感。これだけ桜貝が見つかるということは、片瀬西浜の海が健全な状態に戻りつつある証拠とも言えます。
ちなみに、桜貝といえば鎌倉の由比ガ浜海岸が有名。かつては、波打ち際がピンクに染まるほどだったといいます。
そんな風景を取り戻し、海の環境や安全問題への意識を高めようと、2012年12月に建設されたのが「『さくら貝の歌』の碑」。由比ガ浜の入口「滑川」交差点を渡ってすぐに建てられています。