江の島灯籠2013:シーキャンドルライトアップと和の灯りのコラボ


8月も下旬に向かい、少しずつ秋の足音が聞こえる頃。
湘南のシンボル、江ノ島の島内では、灯籠の静かな灯りが島内を照らす「江の島灯籠2013」が行われています。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

18:00になると、江ノ島入口から江島神社の「辺津宮(写真左)」や「中津宮(写真右)」への参道に、灯籠の明りがゆらめきます。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

見どころはサムエル・コッキング苑。ブルーやピンク、イエローと変化するシーキャンドルのライトアップと、灯籠の和の灯りとのコラボが絶妙です。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

開催時間は18:00〜20:30。期間は9月1日(日)まで。
浴衣や甚平で入場すると、2013年限定デザインの「手ぬぐい」をもらえます(数に限りがあるよう)。江ノ島の起源である天女と五頭龍(ごずりゅう)の伝説をモチーフとしたもので、風情があります。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013のシーキャンドルの手ぬぐい

園内の大きな灯籠では、「天女と五頭龍」の縁起が紹介されていました。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

昔々、鎌倉の深沢の沼に、体が一つで頭が五つある、恐ろしい龍が棲んでいました。
この五頭龍は様々な災いを周辺の村にもたらし、長きにわたり人々を苦しめていました。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

龍の人喰いを恐れた村人達は、毎年、泣く泣く幼子を人身御供に差し出すようになったのです。
ところが、欽明天皇13年(西暦552年)。天地を轟かす地鳴りがおこり、海底から島がわき起こりました。これが江の島でした。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

天からは美しい天女が現れ、江の島へと舞い降りました。
五頭龍は美しい天女に、結婚を申し込みました。しかしこれまでの悪行の数々を指摘され、断られてしまいます。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

五頭龍はこれまでの行ないを悔い、改心を誓います。天女はその言葉を信じ、夫婦となったのです。
それからというもの五頭龍は、日々、村人達に尽くしました。しかしその度に、体は衰えていったのでした。

江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ 江の島灯籠2013島内やシーキャンドルライトアップ

「私の命もやがておわるでしょう。これからは山となって、この地をお守りしたい。」これが江の島の対岸にある龍口山です。
山の中腹には龍の形をした岩があり、天女を慕うようにいつまでも江の島を見守っているのだそうです。
平安時代に記され、江島神社に伝わる「江島縁起(えのしまえんぎ)」。天女と五頭龍の伝説もこの中に編まれています。
■江島神社の公式サイトでは「江島縁起」がイラストで紹介されています。
江島神社
江島縁起
■イベント詳細
江の島灯籠2013|江の島シーキャンドル


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