世界文化遺産登録確実の富岡製糸場でマニュファクチュア


2014年4月26日、ユネスコの諮問機関イコモスが、世界文化遺産登録を勧告した「富岡製糸場」。
急転直下の発表で、6月の正式決定を待つバタバタの現地を、さっそくチェックしてきました。

2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場に行ってきました

到着したのは4月27日(土)の13時頃。まだ勧告翌日だったからか、賑わってはいるものの、それほどの混雑ではありませんでした。
入場料の500円を支払うと、レンガ作りの倉庫(東繭倉庫)が。新しそうに見えますが、1872年(明治5年)に建てられた当時のままの姿。この奇跡的な保存具合が世界遺産候補になった理由です。
中では繭から絹をつむぐ“坐繰り”の実演が行なわれていました。「シルクってカイコが吐く糸だよな」と再認識。

2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場に行ってきました 2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場に行ってきました

女工が生糸生産に従事した工場(繰糸場)は、中央に支柱のない開放的な建築。歴史の教科書に見たままで嬉しいです。中学生のときに無機質に暗記した「マニュファクチュア」の単語が頭の中でリフレイン。工場制手工業ですね。日本の近代産業革命が開花した場所です。
高さ2メートルほどのカゴが連なるレールは、湯につかった繭をラインで運んでいたよう。うっかり頭の上で注がれたら熱湯コマーシャルどころじゃすまなそうです。。。

2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場に行ってきました 2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場に行ってきました

製糸用の機械。こちらは何度か入れ替えた最近のものとのこと。近代的ですが相手は繭。「絹=蚕」と、返す返す納得。

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あくまでも文化遺産なので、テンションが上がるアトラクションはありませんが、「教科書に載ってたな」と静かに胸がときめくと思います。
ボランティアガイドさんの無料案内も数十分ごとに行なわれているので、じっくり学びたい人はご利用を。
■地元紙『上毛新聞』も号外を出すなど大賑わい。

2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場の上毛新聞号外 2014年世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場の上毛新聞号外

■公式サイト(4月27日現在、サーバーがダウンしたのかエラー状態(笑)。そのうち復活するでしょう)
富岡製糸場ホームページ
■上毛新聞号外はこちら
http://www.jomo-news.co.jp/news/sokuhou/pdf/20140426tomioka01.pdf
http://www.jomo-news.co.jp/news/sokuhou/pdf/20140426tomioka02.pdf


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