こじろ@藤沢駅南口:伝説の「めじろ」の味を受け継ぐ和風ラーメン


藤沢にラーメン店は数あれど、その名を全国に轟かせた「伝説のラーメン」といえば、鵠沼海岸の「支那そばや」と、藤沢駅北口の「七重の味 めじろ」。
その「めじろ」の創業者である大西良明氏がプロデュースし、純粋に味を再現した店が、2013年3月に藤沢駅駅南口にオープンした「麺や こじろ」。

藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろの外観

1980年代後半から1990年代前半にかけて火がついたラーメンブーム。「めじろ」が藤沢で営業していたのは、そのど真ん中の1993〜2004年。“ラーメンの鬼”で知られる佐野実氏の「支那そばや」の1986年〜2000年(弟子に譲り2004年まで)と並行し、湘南の名物ラーメントップ2として注目されました。
当時の「めじろ」は「藤沢駅北口入口」交差点の脇にあり、スナックを改装したようなちょっと入りにくい店構え。薄暗い店内にはこだわりの岩塩が無造作に置いてあり、レンゲがないなど、かなりマニアック。「温度が下がるにつれて変化する七重の味のスープ」をキャッチフレーズに、シャキシャキの極太メンマ、香り高い焦がしネギなど、今でこそポピュラーとなった“こだわり&創作系ラーメン”の先駆けといえる店でした。
そんな「めじろ」が、藤沢から代々木へ移転したのが2004年。2012年2月に藤沢駅北口の銀座通りに復活したものの、1年ほどで閉店。その後、代々木の店も閉店し、現在はこの「こじろ」が「めじろ」を継ぐ味として注目されています。
場所は藤沢駅南口から村岡方面へ。朝日町交差点のちょっと先を左に曲がった路地。代々木よりもかなり大きくなった「これがらーめんです」の暖簾が目印。「めじろ」の姉妹店、というよりも親子店という意味で「こじろ」。店内は「めじろ」で修行した店長の大井幸一郎氏、そして創業者の大西氏の友人でオーナーの「のりちゃん(元気いっぱいのおばちゃんです。。。笑)」が切り盛りしています(笑)。

藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろの店内

メニューは塩と醤油を中心に、煮干しや焦がしネギなどのアレンジ。裏メニューの「しおうゆ」とは、塩と醤油のブレンド、「犬神家」とは、大盛りのチャーシューやメンマが、「犬神家の一族」の名シーンよろしくスープに逆立ちしています。。。
ドリンクも充実で“のりちゃんの接待”はプライスレス!

藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろのメニュー 藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろのメニュー

こちらが「醤油にぼしらーめん(850円)」。かつおの炒り粉が香るあっさり和風スープ、さらに歯ごたえのある極太メンマ、食べごたえある炙りチャーシューが「めじろ」を思い出させます。底にたまった煮干しの粉末をすくいながら、スープを最後まで飲み干してしまいました。レンゲがあってよかった(笑)。

藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろのしょう油煮干しラーメン 藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろのしょう油煮干しラーメン

こちらは「塩らーめん(750円)」。あっさりながらコクのある塩が美味。どのラーメンにも付け出しのお新香が。

藤沢のめじろを継ぐ麺やこじろの塩ラーメン

スープは最後まで飲み干せるあっさり系。個人的にはこってり系が好みですが、お腹に優しい昼ご飯にグッドなラーメンです。
ちなみに、本鵠沼の「麺やBar 渦」は、「めじろ」の大西氏の息子さん(次男)が、鎌倉の「ひなどり」を経て2006年にオープンした店(長男は巣鴨で「Japanese Soba Noodles 蔦」を営業)。「支那そばや」系としては、元調理人の方々が藤沢駅南口で「ら塾」を営業しています。こちらも近々紹介します!

こじろ|食べログラーメン / 藤沢駅)]
■5つ星評価|3.7 ★★★☆☆
■スープ・麺|鰹がほんのり香る和風スープの塩と醤油・中ストレート麺
■おすすめ点|藤沢のレジェンド「めじろ」の味。煮干し&焦がしネギが秀逸
■アクセス等|藤沢駅南口から徒歩7〜8分。朝日町交差点を過ぎ200メートルほどの路地を右。駐車場なし
■公式サイト|[麺やこじろのブログ

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